アニメ『明日ちゃんのセーラー服』とCloverWorks
アニメもマンガもそんなに消費していない人間が『ぼっち・ざ・ろっく』にハマった場合、次に進む次に進む道は「きらら系作品」か「CloverWorksの作品」だろう。
そんなことを考えていたわけでもないが、Cloverの作品、『明日(あけび)ちゃんのセーラー服』(2022)のプライム配信が3月28日までとのことで、一気に見た。
(新巻が発売されたから?)原作マンガも5巻まで無料だったため、そちらも読んだ。
とりあえず、マンガとも比べつつ、アニメの感想を適当に書く
テキトーなあらすじ
同級生がいない田舎の小学校を卒業した主人公、明日小路(あけびこみち)は、セーラー服に憧れて名門、蝋梅(ろうばい)学園に進学する。友達たくさんできるかな?
感想:CloverWorks、やるなぁ…
絵
まず、死ぬほど陳腐な感想なんだろうが、絵がありえないほど綺麗。こんな映画並みの絵で毎週やっていたと思うと信じられない。Cloverの写実性の噂は予々だが、やるなぁ…
原作を理解している
原作マンガから、女子校もので、若干百合的な掛け合いや、いわゆる「尊い友情」を売りにしている側面があるが、その面をアニメ的に描き出すことに成功している。最も理想的な仕草、間合い、などなど。例えば、6話の、小路が江利花と遊ぶ約束をするシーン。手を握る動きから(小指が少しこぼれる)、ゆっくり顔を近づけるところまで、情操がぶっ壊れそうになる。わかっていらっしゃる。
アニオリ
マンガを読んでわかったが、アニオリもいい味を出している。特に好きなのは、第8話の「賭け」のアニオリ。めんどいしネタバレなので書かないが、尊いねえ。Cloverのアニオリの凄さは『ぼざろ』でも言われているが、それが作品の良さやテーマを引き出すものだから素晴らしい*1。
最後におすすめ回
というか、好きな回。
まず、第3話。谷川さん、可愛い、というか足フェチ回。
もう一つ、第7話の蛇森さんの回。基本的にどの話も、小路と誰かの関わりが描かれるが、この回はそれだけではなく、蛇森と寮でのルームメイト、戸鹿野(とがの)舞衣との交流が非常に丁寧に描かれる。んで最後泣く。いい話は泣けるんや。
7話に関してはマンガの時系列的にはずっと後だと聞いて、驚いている。これもアニオリか…やるなぁ。
*1:あと若干地味だが、第11話で透子が江利花にお菓子を褒められたとき、わざわざ振り返ってガッツポーズさせてるのもいい。嬉しさがはち切れんばかり。(マンガだと小さい一コマ。)