そら犬のエサ

ゆるいアニメとかマンガとか、ハードな音楽とか

『私の百合はお仕事です!』全巻読んだメモ

ブラックフライデーのセールで買った『私の百合はお仕事です!』(『わたゆり』)をイッキ読みした。読んでから時間経っちゃったけど、感想のメモ。

 

 

学園を模したコンセプトカフェで働く学生たちの恋愛・友情関係を描いた群像劇

 

コンセプトカフェという「虚構の世界」と、カフェ外の「現実世界」という二つの世界での出来事が影響し合い、精緻な人間関係が描かれていくのが印象的

 

 

また、それだけでなく、キャラクターの性格から脚本までかなり計画的に設定された上で話が展開される、ある種の安定感もこの作品の特徴に感じる

 

(各巻のあとがきを読むと、実際作者に計画が前もってあるようだ)

 

マンガとしては若干言語的な表現が多めな気もするが、よくあの登場人物たちの微妙でいびつな関係性を、あそこまでブレずに説得力を持たせて描写できるな、と読んでて感心する

 

特に寧々の話がよかった。恋愛に関してある種の辛さと諦めを持ってた彼女が、五影堂によって徐々に屈折していく様は、読んでて苦しいけど、すげぇ…ともなった。(なんだかんだ救われたし)

 

さて12巻、何やら話の続きが気になる感じで終わったので、新刊が待ち遠しい